ピラミッドのイメージが強いエジプトですが、首都カイロの「街なか」にも見どころは尽きません。歴史ある博物館、キリスト教(コプト教)が息づく古い街並み、活気あふれるバザール——この記事では、エジプト個人旅行で巡ったカイロ市内の観光スポットを写真とともに紹介します。
📌 この記事でわかること
- カイロ市内の博物館(考古学博物館・コプト博物館・国立文明博物館)の巡り方
- オールドカイロのコプト地区とイスラム地区の歩き方
- ハーンハリーリ市場でのお土産探しとおすすめの店
- カイロでのカフェ・ホテルのリアル
旅の準備・費用は「エジプト個人旅行 準備・費用ガイド」、ギザのピラミッドは「ギザのピラミッド観光ガイド」、ルクソールは「ルクソール観光」にまとめています。

カイロ市内さんぽ:コプト地区と歴史ある博物館
ピラミッドのあとはルクソールへ向かい、再びカイロへ戻ってきました(ルクソールの王家の谷・神殿巡りは「ルクソール編」で紹介します)。カイロに戻った日は、市内の歴史地区と博物館をじっくり巡りました。
オールドカイロのコプト地区
カイロ=イスラムのイメージが強いですが、オールドカイロのコプト地区は、エジプトのキリスト教「コプト教」の歴史が色濃く残るエリア。聖ジョージ教会やハンギング教会など、古い教会が点在しています。



その一角にあるのがコプト博物館(入場料280EGP)。古代エジプトの様式とキリスト教が融合した独特の「コプト美術」を収蔵していて、モザイクの床や壁画は、ピラミッドや神殿とはまた違うエジプトの一面を見せてくれます。


移動はカイロメトロが便利
カイロ市内の移動は基本Uberですが、コプト地区から中心部へはカイロメトロも使いました。1乗車10EGPほどと激安で、渋滞知らず。観光地最寄りの駅も多く、慣れると便利な移動手段です。

タハリール広場
カイロの中心、タハリール広場。中央にオベリスクが立ち、周囲を歴史的な建物が囲みます。エジプト考古学博物館もこの広場に面しています。

ランチは海鮮パスタの「Pomodoro」
博物館巡りの合間のランチは、カイロ中心部のイタリアン「Pomodoro(ポモドロ)」へ。コシャリやファラフェルといったエジプト料理が続くと、ふと洋食が恋しくなります。そんなときにありがたいお店でした。

看板メニューは海鮮パスタ。エビやカニ、アサリなどの組み合わせで選べて、価格は350〜500EGP(およそ1,000〜1,500円)。観光地価格ではありますが、ボリュームと味を考えれば納得の一皿です。

注文したのは海鮮ミックスのパスタとサラダ。エビとアサリがごろごろ入ったトマトベースのパスタは、しっかりした味付けで日本人の口にもよく合います。旅の中盤、野菜が不足しがちなタイミングで食べるフレッシュなサラダも体に染みました。



エジプト料理に疲れたら無理せず洋食に切り替える——これも長旅を快適に続けるコツです。
エジプト考古学博物館(タハリール)
タハリール広場に面して建つ、ピンク色のクラシックな建物がエジプト考古学博物館(入場料550EGP)。20世紀初頭から続く歴史ある博物館です。新しい大エジプト博物館(GEM)の開館で一部の至宝は移されましたが、それでも展示量は圧巻。所狭しと並ぶ石像や棺は、見ごたえたっぷりです。







真新しく洗練されたGEMと、歴史と密度で魅せる考古学博物館。両方を見比べると、エジプト博物館巡りはぐっと面白くなります。なお、この日の午前には国立文明博物館(NMEC)にも立ち寄りました。
エジプト国立文明博物館(NMEC)
カイロでぜひ訪れたいのがエジプト国立文明博物館(NMEC:National Museum of Egyptian Civilization)。古代エジプトに特化した考古学博物館や大エジプト博物館(GEM)とは違い、古代からコプト時代・イスラム時代・近代まで、エジプト文明の「全時代」を通して見られるのが特徴です。入場料は550EGP。


モダンで開放的な建築。広々とした展示ホールで、彫刻や副葬品をゆったり鑑賞できます。



展示は古代エジプトだけにとどまりません。イスラム時代のアストロラーベ(天文観測機器)や、地域ごとの民族衣装、ジュエリーなど、エジプトに暮らした人々の歴史が時代を横断して並びます。「ピラミッドのその後」のエジプトを知れる、奥行きのある博物館です。



NMECには、ラムセス2世をはじめとする歴代ファラオのミイラ22体が安置された「王家のミイラ館(Royal Mummies Hall)」があります。2021年の「ファラオの黄金パレード」で考古学博物館から移送されたもの。ミイラ館の内部は写真撮影禁止ですが、エジプト旅行のハイライトのひとつです。
ハーンハリーリ市場でお土産探し
カイロ観光の締めくくりに外せないのが、街いちばんのバザール「ハーンハリーリ市場」。迷路のような路地に土産物屋がびっしり並ぶ、活気あふれる空間です。ランプ・銅製品・パピルス・ファラオの置物など、エジプトらしいお土産がここで一通りそろいます。
市場の歩き方、値段交渉のコツ、お土産探しにおすすめの店「Jordi bazar shop」については、別記事で写真たっぷりに詳しく紹介しています。
カイロでの宿「Aphrodite Boutique Hotel」
カイロ市内で泊まったのは「Aphrodite Boutique Hotel(アフロディーテ・ブティックホテル)」。カイロ中心部の歴史ある建物の中にある、アットホームな雰囲気のブティックホテルです。料金は1泊およそ47USD(約7,000円)でした。


古い建物の外観からは想像しにくいですが、客室は新しくリノベーションされていて、清潔でモダン。エアコン・テレビ・大理石をあしらった水回りと、設備は十分。バスルームも新しく、シャワーの調子も問題ありませんでした。


ベッドには白鳥をかたどったタオルアート。価格帯を考えると、こうした細やかなおもてなしは嬉しいポイントでした。

立地はカイロ中心部で、博物館や市場へのアクセスも、食事に出るのも便利。「観光の拠点」として価格・清潔さ・立地のバランスが取れた宿でした。カイロは1泊1万円以下でも、十分快適なブティックホテルが見つかります。

無料の朝食サービスも嬉しい
Aphrodite Boutique Hotelは朝食が無料でついてきます。ゆで卵・チーズ・トマトやきゅうり・ジャムに、カゴで運ばれてくる焼きたてのパン、そしてコーヒー(カプチーノ)。豪華ではありませんが、朝からしっかり食べて観光に出られるのはありがたいところ。1泊7,000円ほどの宿でこの内容なら十分満足でした。



カイロの夜はカフェでシーシャ体験(Kapri Café)
エジプトを含む中東のカフェ文化を象徴するのがシーシャ(水タバコ)。観光の合間や1日の終わりに、地元の人にまじってカフェでのんびり過ごすのも、カイロらしい時間の使い方です。今回は市内のカフェ「Kapri Café」に立ち寄りました。


レトロな雰囲気の店内は、夜遅くまで地元の人でにぎわっています。メニューにはシーシャのフレーバーやドリンクがずらり。言葉が不安でも、メニューを指させば注文できます。

注文したのはシーシャとモヒートで、料金は190EGP(およそ570円)ほど。甘い香りの煙をくゆらせながら、冷たいドリンクでひと息——遺跡巡りで歩き疲れた体に、ゆるやかな時間が流れます。


シーシャは初めてでも、カフェのスタッフが用意してくれます。観光地の喧騒から離れて、現地の日常にそっと混ざれるカフェ時間は、カイロ滞在の良いアクセントになりました。
現地で役立つアラビア語フレーズ集(スマホの待ち受けに)
エジプトでは英語が通じる場面も多いですが、カタコトでもアラビア語を返すと一気に距離が縮まり、値段交渉もスムーズになります。よく使うフレーズとアラビア数字を1枚にまとめてスマホの待ち受けにしておくと、屋台やタクシーでサッと見せられて便利です。保存して自由に使ってください。

まとめ:カイロは「街そのものが博物館」
ピラミッドだけ見て帰るのはもったいない——カイロの街なかには、博物館・コプト地区・バザールと、何日いても飽きない見どころが詰まっています。とくに新旧2つの博物館(大エジプト博物館とエジプト考古学博物館)の見比べと、ハーンハリーリ市場での買い物は外せません。
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