エジプト旅行のもうひとつの主役が、ナイル川中流の街ルクソール。古代エジプトの都「テーベ」が置かれた場所で、王家の谷や巨大神殿など、ピラミッドとはまた違うスケールの遺跡が集まっています。
この記事では、エジプト個人旅行6日間のうちルクソールで過ごした2日間を、写真たっぷりで紹介します。早朝の熱気球、王家の谷のツタンカーメン王墓、ハトシェプスト女王葬祭殿、カルナック神殿——47都道府県・海外13カ国を旅した管理人が、現地目線でルクソールの歩き方をお伝えします。
📌 この記事でわかること
- ルクソール西岸(王家の谷・葬祭殿)と東岸(神殿)の巡り方
- 早朝の熱気球体験のリアル
- 王家の谷・ハトシェプスト・カルナックの見どころと入場料
- カイロからのアクセスとルクソールの宿
旅の準備・総費用は「エジプト個人旅行 準備・費用ガイド」、カイロのピラミッド巡りは「カイロ・ギザ観光モデルコース」にまとめています。

カイロからルクソールへ
カイロからルクソールへはエジプト航空の国内線で約1時間。空港に着いたのは夜だったので、この日はホテルへ直行しました。

宿泊した「Venus Hotel」はBooking.comで予約
ルクソールでの宿は、ルクソール神殿にも近い東岸の街なかにある「Venus Hotel Luxor」。Booking.comで予約しました。料金は2泊の合計で48.30USD(約7,700円)、1泊あたり約3,800円という驚きの安さです。Booking.comの施設名に「日本人 大歓迎」と入っているとおり、日本人旅行者の利用も多いようで、1階にレストランを併設した、アットホームな雰囲気の宿でした。

客室は、正直に言えばシンプルな中級ホテル。豪華さはありませんが、ベッド・シーリングファン・収納・シャワーと、必要なものはひととおり揃っています。連日の遺跡巡りで宿には寝に帰るだけ、という旅程なら十分な快適さでした。

Venus Hotelを選んだ決め手は立地と価格。ルクソール神殿やカルナック神殿のある東岸の中心部に近く、早朝の熱気球や西岸ツアーの送迎ピックアップにも便利な場所でした。スタッフも気さくで、ツアーの手配を相談できたのも個人旅行ではありがたいポイント。「観光の拠点」と割り切るなら、コスパのよい選択肢です。
🏨 ルクソールの宿を探す
Venus Hotelをはじめ、ルクソールの宿はBooking.comで予約できます。早朝の熱気球や神殿巡りを考えると、立地で選ぶのがおすすめです。
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DAY1:ルクソール西岸を巡る
夜明けの熱気球
ルクソールに来たら絶対に体験したいのが早朝の熱気球。まだ暗いうちにホテルを出て、気球の発着場へ。目の前で大きな気球がふくらんでいく様子から、もう非日常です。



離陸すると、眼下に広がるのはナイル川がつくった緑の帯と、その先の砂漠。王家の谷の岩山や葬祭殿も上空から見渡せます。空には何十もの気球が浮かび、朝日に照らされる光景はこの旅でも指折りの感動でした。




今回の熱気球はBooking.comで予約しました。Booking.comはホテルだけでなく、こうした現地アクティビティ(体験ツアー)も予約できます。申し込んだのは「豪華な熱気球体験 ルクソール VIPサービス」というプラン。専用車・ボートでの送迎、プライベートガイド、プレミアム朝食、貸切のバルーンバスケット、飛行証明書まで含めて、料金は34.29USD(約5,400円)でした。VIPと名のつくプランがこの価格とは、エジプトの物価の安さを実感します。
気球は天候次第で催行が決まり、早朝(日の出前)の便がほとんど。前日までの予約と早起きは必須ですが、この感動を考えれば十分すぎる価値がありました。日本語対応の確認や持病がある方の参加可否など、気になる点は予約時に確認しておくと安心です。
王家の谷
気球のあとは王家の谷へ。ツタンカーメンをはじめ、新王国時代のファラオたちが葬られた岩の谷です。入場料は750EGPで、共通チケットで指定の数か所の墓に入れます。



墓の中に入って驚くのは、3000年以上前とは思えない壁画の色の鮮やかさ。通路も天井も神々や来世の物語でびっしり埋め尽くされていて、ただただ圧倒されます。




別料金(700EGP)で入れるツタンカーメン王墓にも足を運びました。墓自体は小ぶりですが、壁に描かれた12体のヒヒの壁画は有名。少年王が眠っていた場所に立つ感慨はひとしおです。石棺が残る玄室も見学できます。





・谷は日陰がほとんどなく猛烈に暑い。午前の早い時間に
・共通チケットで入れる墓は決まっている。人気の墓は別料金
・墓の内部は写真撮影に別途チケットが必要な場合あり
・水を必ず持参。帽子・サングラスも必須
ランチは西岸のレストラン「PARIS restaurant」
遺跡巡りの合間のランチは、西岸のレストラン「PARIS restaurant」へ。観光客向けですが、地元の雰囲気も残るお店でした。


注文したのはエビのタジン風煮込みと、エジプトで定番のグァバジュース。焼きたてのエイシ(薄いパン)やサラダもついて、暑さで疲れた体に染みわたります。グァバジュースは濃厚な甘さで、エジプトに来たらぜひ試してほしい一杯です。



メムノンの巨像
西岸の道沿いに、ぽつんと2体の巨像が立っています。メムノンの巨像です。かつてここにあった葬祭殿はほとんど失われ、この巨像だけが残されました。高さ18メートルの存在感は圧巻です。


ハトシェプスト女王葬祭殿
続いて訪れたのがハトシェプスト女王葬祭殿。切り立った断崖を背に、テラスを重ねたような独特の建築で、3000年以上前の建物とは思えないほどモダンな印象を受けます。古代エジプトでは数少ない女性ファラオの葬祭殿です。




メディネトハブ(ラムセス3世葬祭殿)
メディネトハブは、ラムセス3世の葬祭殿。観光客が比較的少なく、巨大な塔門や列柱をゆっくり眺められる穴場的なスポットです。壁面のレリーフには一部、当時の彩色が残っています。




デール・エル・メディナ(職人の村)
西岸の締めはデール・エル・メディナ。王家の谷の墓を造った職人たちが暮らした村で、彼ら自身の小さな墓が残っています。規模は小さいながら、墓の内部は息をのむほど鮮やかな極彩色の壁画。冥界の神アヌビスなどが、驚くほど色濃く描かれています。



DAY2:ルクソール東岸の2大神殿
カルナック神殿
2日目はナイル川の東岸へ。まずはカルナック神殿。エジプト最大級の神殿複合体で、入場料は600EGP。羊の頭を持つスフィンクスの参道を抜けて、巨大な塔門をくぐります。



最大の見どころは大列柱室。134本もの巨大な石柱が林立する空間は圧巻のひとこと。見上げるほど高い柱に囲まれていると、自分がとても小さく感じられます。境内には幸運を呼ぶといわれる聖なるスカラベ(フンコロガシ)の像もありました。



ルクソール神殿
もうひとつのルクソール神殿は、街の中心部にあります。入場料は500EGP。塔門の前にはラムセス2世の巨大な座像が並び、街なかにありながら堂々たる存在感を放っています。夜はライトアップされ、昼とは違う表情を見せてくれます。

現地で役立つアラビア語フレーズ集(スマホの待ち受けに)
ルクソールでもタクシーや土産店での値段交渉は必須。カタコトでもアラビア語を返すと交渉がスムーズになります。よく使うフレーズとアラビア数字を1枚にまとめた待ち受け画像を載せておくので、保存して自由に使ってください。

まとめ:ルクソールは「古代エジプトの博物館」
ルクソールは、街全体が屋根のない博物館のような場所。西岸の王家の谷・葬祭殿、東岸の2大神殿を2日間でぎゅっと巡れました。とくに早朝の熱気球は、ルクソールに行くなら絶対に外せない体験です。
カイロのピラミッドだけで帰ってしまうのはもったいない。少し足を伸ばしてルクソールまで来ると、エジプト旅行の満足度は何倍にもなります。準備・費用やカイロの巡り方は、シリーズの他記事もあわせてどうぞ。
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