「いつかは行きたい」と思いつつ衛生面や治安が気になって踏み出せない国、それがインドではないでしょうか。私も同じでした。それでも「タージマハルだけは生で見たい」という気持ちが勝って、2015年のGWに4泊6日のゴールデントライアングル個人ツアー(参加者2名・日本語ガイド付き)に参加しました。
本記事では、当時の予約控えとメモを元に 行程・費用・体験談をすべてリアルに公開します。「個人手配は不安だけどフリーツアーの少人数ならアリ」という方の参考になればうれしいです。
2015年4月末〜5月初頭のGWに参加した北インド・ゴールデントライアングルツアーの記録です。当時の写真データを紛失してしまったため、本文中のイラストはすべて記憶を元に水彩風で再現したものです。文中の費用・行程・スポット情報は当時の予約控えとメモを参照しています。
47都道府県・国内800か所以上、海外13か国を巡った旅好き。本記事は2015年の北インド5日間ツアーを、当時の予約控え+メモから再構成しています。

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4泊6日 北インド ゴールデントライアングル 行程ルート
デリー → アグラ → ジャイプール → デリーと、北インド3都市を時計回りに巡る王道ルート。三角形を描くように移動するので「ゴールデントライアングル」と呼ばれます。総走行距離は約700km、全行程ドライバー付きの専用車で移動しました。
日程ざっくり
| 日付 | 行程 | 宿泊 |
|---|---|---|
| DAY1 4/30(木) | 成田17:55発(NH0827)→ デリー00:10着 | デリー |
| DAY2 5/1(金) | 朝〜午前: デリー市内観光(インド門/フマユーン廟/クトゥブミナール/ラージガート)→ 午後: アグラへ陸路移動 約5時間 | アグラ |
| DAY3 5/2(土) | タージマハル+アグラ城観光 → ファテープル・シークリー経由でジャイプールへ 約5.5時間 | ジャイプール |
| DAY4 5/3(日) | 風の宮殿/シティパレス/象タクシーでアンベール城 → デリー空港へ 約5.5時間 | 機内 |
| DAY5 5/4(月) | 成田13:00着(NH0828) | – |
気になる総費用は134,410円(航空券+ホテル+ガイド込み)
「インド行ってみたいけどお金かかりそう…」と思っていたのですが、実際の総額は 134,410円。GW期間の航空券+4泊宿+日本語ガイド+専用車+全観光地入場料が込みの値段なので、個人手配で同じ手配をするより安くつきました。
これ以外にかかった実費は、ガイド&ドライバーへのチップ(合計約3,000円)、現地でのチャイやお土産代(5,000円ほど)程度。諸経費込みでも15万円以内でゴールデントライアングルを回れた計算になります。
DAY1〜2|ニューデリー到着&オールドデリー早朝サイクルリキシャ体験
成田を夕方に出発し、深夜0時すぎにデリー空港着。ガイドさんがピックアップしてくれて、そのまま市内ホテルへ。仮眠を取って迎えた朝の市内観光がいきなりハイライトでした。

朝のオプションで サイクルリキシャ(自転車三輪タクシー)で20分ほどオールドデリーの旧市街を周遊しました。狭い路地に小さな商店がぎっしり並び、頭上には絡まった電線、足元には牛がのそのそ歩く——インドのカオスをいきなり浴びられる強烈な体験で、ここで一気に「あ、本当にインドに来てしまった」というスイッチが入りました。
DAY2 主な訪問スポット
- フマユーン廟: 16世紀建造、後のタージマハルの原型になったと言われる赤砂岩の霊廟。庭園が広く朝はひと気が少なくて静か
- クトゥブミナール: 13世紀建造のイスラーム最古級ミナレット(高さ72.5m)。世界遺産
- ラージガート: ガンディー火葬地。慰霊碑があるだけのシンプルな場所ですが、空気がまったく違う
- インド門: 第一次大戦の戦没者慰霊碑。下車してウィンドウショッピングも
クタブ・ミナー:見上げる72.5mの圧巻

個人的にDAY2のハイライトだったのが クタブ・ミナー(Qutb Minar)。13世紀に建てられた72.5mのレンガと砂岩のミナレット(尖塔)で、近づくほどに圧倒されます。見上げると首が真上を向くほどの高さ。表面にびっしり彫り込まれたアラビア書道の装飾も近くで見ると見事で、ここはじっくり時間を取る価値ありです。世界遺産にも登録されています。
ラージガート:何もないからこそ空気が違う

マハトマ・ガンディーが火葬された場所、ラージガート。広い芝生のサンクン・ガーデンの中央に黒い大理石の慰霊碑があるだけのシンプルな空間ですが、訪れる現地の人々が裸足で手を合わせる姿を見ていると、自然と背筋が伸びます。インド独立の精神的支柱がここにいる、ということが実感できる場所でした。派手な観光名所ではないけれど、デリー観光で必ず立ち寄ってほしい一か所です。
午後は専用車でアグラへ。約200kmを5時間かけて移動します。途中の幹線道路は片側1〜2車線、トラックと牛とトゥクトゥクが入り乱れる景色がずっと続きます。窓の外を見ているだけで飽きませんでした。
DAY3|タージマハル鑑賞&アグラ城

言うまでもない世界遺産・タージマハル。私は午前中の時間帯に訪れたのですが、これが大正解でした。陽が高くなるにつれて白大理石の反射が強くなり、本廟自体が発光しているように見えるんです。写真で見る何倍も大きく、そして圧倒的に対称美。「これを見るためだけにインドまで来てよかった」と素直に思える瞬間でした。
すぐ近くのアグラ城(赤い城塞)も入場観光。ムガル帝国の往時の権力を感じられる巨大な砦で、ここからタージマハルを遠景で眺める展望ポイントもあります。

午後はジャイプールへ向けて出発。途中で 世界遺産・ファテープル・シークリーに入場見学しました。16世紀に「アクバル帝の幻の都」として築かれ、わずか14年で水不足のために放棄された都市跡で、ほぼ完璧な状態のまま残されています。
DAY4|ジャイプール「ピンクシティ」と象タクシー
「ピンクシティ」と呼ばれるジャイプール旧市街は、街全体が薄ピンク色の砂岩で統一されています。市内に入った瞬間に景色のトーンがガラッと変わるのがわかります。
風の宮殿・ジャンタル・マンタル・シティパレス
朝イチで風の宮殿(ハワー・マハル)を外観撮影。953個の小窓が並ぶピンク色のファサードが圧巻です。続いて世界遺産の天文台・ジャンタルマンタルに入場、シティパレスでマハラジャの居城を見学しました。


世界遺産の天文台 ジャンタル・マンタルでは、巨大な石造日時計(高さ27mのサムラート・ヤントラ)と球面の天体観測器具がいくつも並ぶ独特の景観に圧倒されました。外の日時計の巨大さがとにかくすごい。18世紀の機材でこれだけ精密に時間を測れていたという事実が、現地に立つと一気にリアルになります。

すぐ隣の シティパレスはジャイプールの藩王が代々暮らしてきた宮殿群。中庭を囲む白と桃色の建物がフォトジェニックで、特に有名な「ピーコックゲート」は彩色が見事。ターバンを巻いた衛兵さんが赤い制服で立っていて、絵になる空間でした。
アンベール城を象タクシーで登る

本ツアーの個人的ハイライトのひとつが アンベール城の象タクシー。色とりどりに彩色された象の背中に乗って、城の正門までジグザグの坂道を10分ほどかけて登ります。揺れはなかなか大きいですが、視点が高くて景色は格別。素直に楽しかったです。動物福祉の観点で近年は乗象を控える流れもあるので、行く前に最新の運用状況を確認してから判断するのが良いと思います。

アンベール城の内部にある シーシュ・マハル(鏡の間)がまた凄かった。壁と天井がびっしりと小さな鏡細工で覆われていて、ロウソク1本の光でも空間全体がキラキラと反射する仕掛けになっています。当時のマハラジャがここで王妃と過ごしたという話を聞くと、なるほど納得の宝石箱空間でした。
ピンクシティの路上でヘビ使いに遭遇

ジャイプール旧市街を歩いていると、ピンク色の壁の前に ヘビ使い(スネークチャーマー)がいきなり座っていて、足が止まりました。ターバンを巻いた老人が伝統的な笛(プーンギ)を吹き、編みカゴから本物のコブラがゆっくり立ち上がって左右にゆらゆら揺れる——「これがインドか」と一気にメーターが振り切れる体験でした。観光客向けの路上パフォーマンスなのでチップを渡すスタイル。今は動物福祉の観点で見かける機会が減っているそうですが、当時はまだ街中で出会えました。

ジャイプール郊外の ジャル・マハル(湖の宮殿)は車窓から外観のみ。マン・サーガル湖の真ん中に浮かぶように建つ赤砂岩の宮殿で、夕暮れ時の景色が特に美しいと言われます。一瞬の通過でしたが、確かに「水に浮かぶ城」感は圧倒的でした。
夕方からはひたすらデリー空港へ移動(約260km・5.5時間)。空港で日本語ガイドさんと「楽しかったね、また会いましょう」と別れ、深夜便で機内泊。翌5/4昼に成田着で旅程終了です。
日本語ガイドさんがフレンドリーすぎて、4日間で友達感覚に
今回のツアーは 参加者が私を含めて2名だけの少人数ツアーで、専用車にドライバーさんと日本語ガイドさんが同行する完全プライベート構成でした。ガイドさんが日本語ペラペラなだけでなく、とにかくフレンドリー。4日間ずっと一緒に過ごすうちに、最後はもう「友達」感覚に。観光中も移動中も会話が途切れず、レストラン選びや町歩きのちょっとした疑問にも全部即答してくれて、本当に心強かったです。
個人手配だと言葉の壁・治安・客引き対応など心理的ハードルがいくつもあるインド。小規模ツアー+日本語ガイドという形式は、初インドにはほぼ最適解だと感じました。
インド料理を毎食楽しんだ4日間

ツアー中の食事はホテルレストランか、ガイドさんセレクトの観光客向けレストランがメインでした。基本は ターリー(定食)スタイルで、小さなステンレス容器に各種カレー・ヨーグルト・ピクルスが並び、焼きたての チャパティとバスマティライスで食べるスタイル。
- ダル(豆カレー): 黄色いレンズ豆の煮込み。クセがなくて毎食食べても飽きない
- パラックパニール: ほうれん草とカッテージチーズのカレー。クリーミーで日本人受け◎
- バターチキン: トマトベースの甘辛カレー、ナンとの相性が最高
- マンゴーラッシー: 食後の救世主。辛さでヒリヒリした口の中を一発で鎮めてくれる
- チャイ: 屋台でなくホテル提供のもののみ。スパイス&甘さ濃いめでクセになる
毎食「もうカレーか…」とはまったく感じませんでした。同じカレーでも地域・店ごとに味が違うので、4日間ずっと新鮮。「インド料理が好き」を再確認できた旅でした。
お腹トラブル:滞在中は無事、帰国後にやられた
気になる衛生面ですが、私の場合は 滞在中は一切お腹を壊しませんでした。生水を避け、ペットボトルの水でうがい、生野菜とカット果物はパスする——という基本ルールを守ったのが効いたと思います。
ところが 帰国後に1週間ほど腹痛と消化不良に悩まされました。インド料理の油・スパイスに胃腸が4日間慣れて、和食に戻った瞬間にバランスを崩したのかもしれません。ツアー直後にあまりハードな予定を入れないことをおすすめします。
- ミネラルウォーター用の使い捨てストロー or ボトルキャップ
- 正露丸/ストッパ/経口補水液パウダー(OS-1等)
- 除菌ジェル&ウェットティッシュ(屋台食前に必須)
- マスク(街中の砂埃が想像以上)
- eSIM(Airalo) — 到着即ネットでガイドさんともすぐ連絡できる
物理SIM購入は身分証明&住所確認で1時間以上かかることも。eSIM(Airalo)なら日本で事前購入→到着後にQRコード読込で5分で開通。インドプランは1GB/7日で約700円〜。
Airalo公式でインドプランを見る →※当サイトはAiraloの提携プログラムに参加しています
2026年に同じツアーを探すなら:KKday / Klook がおすすめ
当時は日本の旅行会社の店頭で予約しましたが、2026年現在は KKday・Klookなどのアジア系OTAでゴールデントライアングルの少人数ツアーが格安で多数出ています。日本語ガイド付きプランも探せばあり、価格帯はだいたい 3〜4泊で8万円〜15万円(航空券別/込みで選択可)。
- KKday: 「インド ゴールデントライアングル」で検索 → 日本語ガイド有無で絞り込み
- Klook: 単発の「タージマハル日帰り」「ジャイプール日帰り」を組み合わせるのも有効
- HIS・JTB: 安心の日本語サポート、5〜6日設定が中心、料金はやや高め
インド旅で持って行ってよかったもの・追加で買えばよかったもの
2015年当時にあれば便利だったもの、今もし行くなら絶対に持って行くものをツール記事にまとめています。インドに限らず海外旅行全般で役立つ 持ち物診断ツール も置いてあるので、出発前にチェックしてみてください。
- 海外旅行 持ち物診断ツール — 行き先・期間・スタイルで必要な持ち物を自動診断
- 海外旅行 予算シミュレーター — 国×日数×スタイルで総額を即計算
- 通貨換算計算機 — インドルピーなど主要通貨に対応
- 海外旅行 持ち物完全ガイド — 詳細リスト+おすすめグッズ
まとめ:初インドは「少人数ツアー+日本語ガイド」が圧倒的にラク
- 北インド ゴールデントライアングルは4泊6日が黄金尺
- 少人数ツアーなら個人手配の不安が一気に解消、日本語ガイドが本当に頼りになる
- 2015年実費は 134,410円(航空券+宿+ガイド込み)
- タージマハルは午前中、サイクルリキシャ・象タクシーは絶対体験
- 水と食事のルールを守れば滞在中は問題なし。帰国後の胃腸ケアも忘れずに
- 通信は Airalo eSIM が最速・最安・ストレスフリー
インドは「向き不向きの分かれる国」と言われますが、私は完全に「もう一度行きたい」側に振れました。南インドや北インドのラダック、ベナレス(バラナシ)など、まだまだ訪れたい場所が山積みです。
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